みなさんこんにちは!
シャインカービングアカデミーの田中淳也と申します。
輝きを彫る、新アート【シャインカービング】
シャインカービングは、彫るとガラスの様な質感が生まれる全く新しいアートです。数種類の彫刻刀を使用し、大人のぬりえやスクラッチアートの様にあらかじめデザインが印刷されており、「決められた場所を彫る」ことで上の写真のような非常に美しい作品が出来上がります。
初めてシャインカービングを見た人に
「これ、彫刻刀で彫ってあるんですよ」
と説明すると確実に驚かれます。そしてどんな構造になっているか時間をかけて説明することになります。(なかなかこのアートの仕組みを一言で表現するのが難しいです。)
完成作品はフレームに入れて窓際に飾ったり、コースターにしたり、四角く囲ってライトにしたり・・・いろいろな可能性に満ちたアートです。もちろん、下絵を自分で描いてオリジナル作品も作れます。
下の動画は開発資金を集めるために実施したクラウドファンディング用PVです。国内外78名の支援者から66万円を集め、無事製品化することができました。
シャインカービングの構造
シャインカービングの素材は透明なビニールシート(PVC)。その表面にだけ黒や灰色でデザインが印刷されています。
裏面には全く同じデザインのカラーフィルムを貼り付けます。
後は彫刻刀で「灰色」の部分を丁寧に彫るだけ。表面の塗装を削り取っていくことで、彫られた部分がビニール本来の透明になります。つまり、裏側に貼られたシールの色が透けて見えるようになる、ということです。

構造についてまとめると、
- 表面にデザインが塗装された透明なPVC(ビニールシート)を
- 彫刻刀で彫ることによって表面の塗装が剥がれて透明部分が現れ
- 裏面に貼ってあるカラーフィルムから鮮やかな色が出てくる
という構造になっています。
作品が完成したあかつきには、きっと誰かに自慢したくなることでしょう。
シャインカービングは難しい?
シャインカービングシートの彫り味は木彫りより柔らかく、消しゴムはんこより硬い感触です。この柔らかすぎず、硬すぎない絶妙な彫り心地はやみつきになりますよ☆
下の動画はSサイズのタイルを彫刻する説明動画です。
ビニール彫刻は木彫りとは違った彫り方が求められるため、初めは戸惑うかもしれませんが、慣れてくるとスイスイ思った通りの線が彫れるようになってきます。木彫りと違い、手を極力動かさず彫られるシートをクルクル回転させながら彫ることが求められます。そのため、滑って手から鮮血が・・・という小学生あるあるな悲劇は起きずらいです。
最初はちょっぴり難しい!でも慣れてくるとやめ時が見つからないくらいハマること間違いなし!
今後は各地でワークショップ形式の体験会を開き、みなさんに実際に体験してもらえる機会を多く持ちたいと考えています。
さいごに
シャインカービングは生まれたばかりのアートですが、本当に色々なアートとの融合ができる可能性があると思っています。今後、実際の彫刻シーンや開発秘話など記事にしていきますのでどうぞご期待ください!
最後まで読んでくださりありがとうございました。
シャインカービングアカデミー アカデミー長
田中淳也